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喉頭がんで声を失った魚市場の元競り人が立ち上げたインターネットのサイト、「作詞こころの広場」が人気を呼んでいる。歌詞を自由に投稿でき、寄せられた詞の中には曲を付けたいとの希望もあるという。これまでに全国から5千以上の詞や曲が寄せられており、その中からは自主制作のCDも誕生している。(清水大輔)
サイトの管理人は大洗町の加藤治義さん(61)。30年以上、魚市場で競り人をしてきたが、10年前に喉頭がんを手術し、声を失った。
妻の悦子さん(60)が「インターネットを通して、いろんな人と交流できれば気も紛れるかもしれない」とパソコンを買ってきた。競り人をやめてからは終日、テレビを眺めているだけだった加藤さんも、自分の思いをはき出せる場を求め、歌詞を自由に投稿できるサイトに夢中で書き込んだ。
「おれがやらなきゃ誰にもできぬ 根性根性のおれの人生」
加藤さんの作品には、「これは歌詞じゃない」との批判も寄せられたが、自分の思いをぶつけ続けた。
自分が作った歌詞を公開しようと、「ハチヤン・K」の名前で、「作詞こころの広場」を立ち上げたのは3年ほど前。投稿仲間に「歌詞だけではつまらないから、曲を募集して歌にしてみたら」と言われたのがきっかけだった。
「声は出せなくても、歌を作ることはできる。曲を募集し人生の応援歌を作ろう」。加藤さんのそんな思いから、同広場は誕生し、全国から多くの歌詞や曲も寄せられるようになった。
加藤さんの歌詞に曲をつけたCDや、投稿者の歌詞に曲をつけた自主制作のCDもできており、同広場ではCD化された以外の歌も含め無料で聞ける。加藤さんは「誰にでも、気軽に音楽を楽しんでほしい」と目を輝かせている。
「作詞こころの広場」のアドレスはhttp://homepage2.nifty.com/hachiyan—k
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000000609130005