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消費者金融問題を話し合うシンポジウム「格差社会を克服するために」が9日、千葉市中央区の「ぱ・る・るプラザ千葉」であった。県弁護士会と日弁連の共催。事例報告や討論のあと、参加した約150人は、貸金業規制法改正案で特例的に高金利を認めていることに反対する決議を、全会一致で採択した。
事例報告では匿名の男性が顔の一部を隠し、壇上で経験を語った。持病を持つ息子の医療費のために消費者金融から借金を始め、多重債務に。自殺も考えたが、「死んで子どもに請求が来たら困る」と踏みとどまって働き続け、返済を続けた。
元本が減らないため、司法書士に相談。灰色金利を認めない利息制限法で計算し直すと、返済に計380万円も払いすぎており、返還を受けたという。男性は「悔しくてたまらない」と訴えた。
日弁連上限金利引き下げ実現本部長代行の宇都宮健児弁護士は「年間、約8000人が借金苦で自殺している。高金利が最大の要因だが、金融庁が自民党に示している貸金業規制法改正案は金利引き下げに逆行するものだ」と批判した。
討論会では多重債務者救済のため、生活保護など社会福祉の充実を訴える意見が出た。
参加者の有志約50人は閉会後、会場から約2キロを行進しながら改正案への反対などを訴えた。
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000609090003