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大阪市平野区の市道で０２年、男児（当時５）が乗用車にはねられて死亡した事故で、いったん不起訴処分（嫌疑不十分）とされた運転手の男（４５）が今年８月になって、業務上過失致死罪で略式起訴され、大阪簡裁で罰金３０万円の略式命令を受けていたことが９日、わかった。遺族が今年６月、不起訴処分を不服として大阪第２検察審査会に審査を申し立てたのを受けて、大阪区検が再捜査していた。
起訴状などによると、男は０２年５月２５日夕、平野区の市道で乗用車を時速３５〜４０キロで運転中、対向車線で信号待ちしていた車列の間を抜けて道路を横断しようとした男児をはねて死亡させた。
区検は０３年３月、「男児が横断することを予測できなかった」として不起訴処分にしたが、再捜査の結果、市道が住宅密集地の中にあり、住民が車列の間を抜けて道路を横断することをドライバーが予測できたことが判明。発生から約４年２カ月たった今年８月４日に男を略式起訴した。