2006年09月08日(金) 08時32分
ネット証券大手5社、8月も新規口座伸び率鈍化続く(フジサンケイ ビジネスアイ)
SBIイー・トレード証券、楽天証券などネット専業証券大手5社の8月実績が7日出そろい、5社合計の新規獲得口座数は前月比3・1%減の5万5217口座となった。
ネット専業5社の新規獲得口座数は株式市場が軟調だったため、7月に6月実績の約7万口座から約5万6000口座に急減速した。8月以降、株価は持ち直しをみせているものの、今回の結果で依然、新規口座獲得の伸び率鈍化が続いていることが分かった。
各社別の動向をみると、7月に比べイー・トレードとカブドットコム証券の新規口座数の伸びはわずかだが上向いた。業界最大手のイー・トレードは、月間平均売買代金も7兆4388億4900万円と、ほぼ6月の水準(約7兆円)に回復した。
ただ、楽天やマネックス証券は新規口座数の伸び、売買代金とも低調な状況が続いている。
また、カブドットコムも、8月17日に新たに開始する夜間取引サービスの詳細を発表した効果が、事前の新規口座開設の伸びには結びついていないもようだ。
今後、今月15日から実際に始まるカブドットコムの夜間取引サービスや、今週から一般信用取引の手数料を業界で初めて無料化した松井の新戦略などが個人投資家の新規口座開設を刺激できないようだと、市場では相場頼みの手詰まり感も強まりそうだ。
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 9月8日8時32分更新
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