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同課によると、同社による被害は二〇〇四年九月から今年八月までの間に約四百七十人、被害総額二億八千万円に上る。
調べでは、松本容疑者らは、昨年六月十三日から今年二月十五日まで、渋谷区内の路上で、江戸川区内の派遣社員の女性=当時(21)=ら女性八人に「読者モデルになりませんか」と声を掛け、近くの同社営業所に誘い込んだ上、モデル契約と引き換えにアクセサリーを買うよう勧誘。「ネットに写真を載せて商品が売れれば配当がある」などと、モデル収入で代金が払えるかのようなうその説明をした疑い。
松本容疑者らは初めからアクセサリー販売が目的で、実際にモデルの仕事を紹介することはほとんどなかったとみられる。特定商取引法では、契約締結時に事実と異なる内容を告げることなどを禁じている。
アクセサリーの値段は原価の十倍近くでローンでの返済を紹介するなど数時間かけて契約を勧める場合もあったという。
■心理突き言葉巧みに
「男は足元、女は胸元ってよく言われるよね。(中略)そうやってイメージすると、ジュエリー(宝石)を身に着けるって、おもしろいでしょ」−。モデルにあこがれる若い女性の心理を利用し高額なアクセサリーの購入を勧めた宝石販売会社「アクトジャパン」(現「アトランティス」)。同社には、アクセサリー購入をためらう女性を“落とす”ための、詳細な営業トークのマニュアルが完備されていた。社員たちはこれをもとに執拗(しつよう)な勧誘を続けた。
マニュアルの題名は「応酬(切り返し)」。客が「(ローンを)払っていける自信がない。不安がある」と言った場合には、「そうだよね。誰だって不安はあるよ」と親しげな言葉遣いで理解を示す。
そして、たたみかけるように「ただ、〇〇さんが心配しているような状況になったとき、どんな行動をとるか自分で考えてみてよ。(1)落ち込む(2)ふてくされる(3)頑張ってどうにか努力する。絶対(3)でしょ。おれも〇〇さんと話していて、絶対(3)って言うと思ったから自信を持って勧めることができるんだよ」と。言葉巧みに相手を持ち上げる手法が列挙されていた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060908/eve_____sya_____002.shtml