2006年09月08日(金) 08時02分
米、ネットサービス進化 グーグル、200年分の記事検索開始(産経新聞)
【ワシントン=渡辺浩生】インターネット検索エンジン最大手の米グーグルは6日、歴史的な出来事について過去200年以上の欧米紙の記事を検索できるサービスを英語版ウェブ上で開始した。自分が知りたい事件を当時の記事がどう伝えたかを閲覧できる。
グーグルニュース(http://news.google.com)にアクセスして「ニュース・アーカイブサーチ」をクリック。例えば「Russo−Japanese War(日露戦争)」で検索すると、米紙ワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズなど計1万6300件の関連記事があると表示される。時期や人物(例・東郷平八郎)で絞り込めば、例えば開戦(1904年2月)から日本海海戦の勝利を経てポーツマス条約で講和(05年9月)するまで、当時のメディアが詳細に戦況を伝えていたことが分かる。
全文閲覧の場合、ニューヨーク・タイムズなら1本4・95ドル(約580円)で記事を購入することになる。
従来のニュース検索は過去30日分の最新ニュースの表示だった。今後は歴史的資料の発見に利用が広がる。英紙ガーディアン、米経済紙ウォールストリート・ジャーナルなども記事を提供する。
グーグルは「われわれの目標はより多くの世界中のコンテンツをサービスに取り込むこと」と語り、今後は他の言語にも広げていく計画だ。
グーグルニュースをめぐっては、当初メディア業界が「無断掲載で著作権侵害にあたる」と反発したが、次第に「コンテンツ保有者に新たな収入源を提供できる」(ロイター通信)との認識も広がってきている。
(産経新聞) - 9月8日8時2分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060908-00000003-san-int