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公判で、女子大生側は「無免許になったのは試験場のミスが原因だ」として無罪を主張。地検は「あくまで無免許運転は違法」とする一方、最終的に「被告の利益を考えると裁判の長期化は望ましくない」と判断した。
公判は既に5回開かれ、大阪地裁が違法性をめぐり、刑法学者2人に法解釈の鑑定を依頼するという特異な展開をたどっていた。関係者によると、鑑定人は2人とも「原因は試験場のミスであり、違法性は認められない」と結論づけたという。
大阪地裁(杉田宗久裁判長)も7日、公訴棄却の決定をした。
地検によると、女子大生は海外留学中の昨年2月、免許証の有効期限が切れ失効。同年8月に帰国し再交付を申請した。
海外渡航していた場合、失効から3年以内なら再交付を受けられるが、職員は申請書と一緒に提出されたパスポートのコピーを見落として交付できないと判断。代わりに仮免許を交付した。
女子大生は昨年9月、大阪府内でミニバイクを運転して道交法違反で摘発され、大阪簡裁から罰金10万5000円の略式命令を受けた。その後、女子大生がミスに気付き、試験場に問い合わせて事態が発覚。無罪を求め正式裁判に持ち込んだ。
大阪地検の吉川興治次席検事は「略式起訴の段階でミスが分かっていれば不起訴処分にする可能性もあったが、気付かなかった。被告には申し訳ない」と話している。
ZAKZAK 2006/09/07