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日曜午前は、フジテレビ「報道2001」、NHK「日曜討論」、テレビ朝日「サンデー・プロジェクト」と政治討論番組が続く。最近の総裁選などをみても、告示日直後は候補者がそろって番組を「はしご」するのが恒例で、テレビ局側はもとより、麻生、谷垣両陣営も10日午前の日程を番組用に空けていた。ところが、安倍陣営側が公務を理由に番組出演を断ってきたというのだ。
自民党選挙管理委員会は、告示後のテレビ出演について「1人でも欠ける場合は認めない」としており、安倍氏が出演しなければ2氏も出演できなくなる。このため、安倍氏サイドにビデオ出演を要請したテレビ局もあったが、安倍陣営は「ビデオ撮りの時間もない」と伝えてきたという。
こうした安倍陣営の対応に麻生、谷垣両陣営は「安倍氏はブロック大会でも分かったように、論戦が苦手。だから、逃げようとしているのだろうが、どこが“闘う政治”なんだ」などと怒り爆発。
なぜ、10日のテレビ出演が重要なのかといえば、自民党は8日に全国の党員に投票用紙を発送、19日を締め切り(必着)としており、「多くの党員は今週末のテレビ討論を見て判断する」(谷垣陣営)といわれているためだ。安倍氏を追う麻生、谷垣両氏にしてみれば、「多くの国民に政策や人柄を分かってもらえる最大のチャンスを失ってしまう」というわけ。
だが、こうした両陣営の批判に対して安倍氏周辺はこう反論する。
「10日は外遊中の小泉純一郎首相の代理として、『科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)』を記念する公開シンポジウムに出席するため京都に行かなければならない。だからテレビに出演できないだけで、他に意図はない」
安倍陣営の1人もこう突き放す。
「国民にアピールする機会は他にいくらでもあったし、今後もある。大きく出遅れた2陣営のやっかみだね」
ZAKZAK 2006/09/07