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「消費者の皆様にはお待たせしてしまって…ありがとうございました。精いっぱい提供させていただきます」
東京都内で6日に開かれた牛丼再開の記者会見の席上、吉野家の安部修仁社長は感無量になって言葉をつまらせた。
平成16年2月11日に牛丼の販売を中止した後、昨年2月に1日だけ限定で販売したものの、実質的に2年半ぶりの牛丼再開。その間、同社の業績も落ち込み、安部社長の脳裏には苦しかった過去が走馬燈のように浮かんだようだ。
今回のヨシギュー復活は3段階。まず、今月18日の「牛丼復活祭」では午前11時から100万食を売り出し、売り切れ次第終了する。第2弾が、10月1日からの5日間と11月1日からの5日間の「牛丼祭」。各日100万食を午前11時から売り切れまで販売する。
第3弾は「時間限定」として、年末以降、午前11時から午後3時までの販売となる。いずれも約1000に上る全店舗で提供する。
肝心の価格は並380円、大盛り480円で、しばらくはより多くの客に販売することに重点を置くため、特盛りの販売はせず、持ち帰りも1人4個に制限するという。
価格アップや限定販売は、牛丼の材料の「ショートプレート」と呼ばれる牛バラ肉自体の価格が上昇している上、輸入量も少ないため。
12月以降は毎月1000トンを調達して時間限定販売を行うが、これでもまだ不足。「月1400〜1500トン確保できれば全時間販売する」(安部社長)予定だが、見通しは今のところ、立っていないようだ。
「今はやっと作れる、やっとお客さまに振る舞えるという喜びで一杯」という安部社長の言葉でも分かるように、吉野家にとって販売再開が大きな意味を持つのだ。記者会見の席で、マスコミ向けにヨシギューの試食品が用意されていたので食べてみた。かなり遠ざかっていて懐かしささえ覚えるが、まぎれもなくヨシギューの味だった。他のチェーン店の牛丼とは違う。安部社長も報道陣に求められて口に運んだが、「うん、吉野家の味です」と自信満々だった。
あのときと変わらないヨシギューがついに帰ってくる。
米国産牛肉をめぐる動き平成15年12月米国で初のBSE感染牛確認、輸入停止16年2月吉野家が牛丼販売を休止4月食品安全委員会プリオン専門調査会が国内BSE対策の検証に着手9月日米首脳会談で早期輸入再開で一致10月政府が生後20カ月以下の若齢牛を検査の対象外とする国内対策見直しについて食品安全委に諮問
日米局長級会合で若齢牛に限り輸入再開で一致17年5月食品安全委が全頭検査の緩和を容認する答申
政府が米国産の安全性について食品安全委に諮問6月米国で2例目のBSE感染牛を確認12月食品安全委が米国産の安全性について答申、輸入再開18年1月輸入再開の米国産に危険部位が混入、輸入再停止6月輸入を再び再開することで合意8月米国産の第一便が成田空港に到着
ZAKZAK 2006/09/07