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2006年09月07日(木) 21時18分

<通信教育詐欺>「未払い」装い1億5千万円詐取 男再逮捕毎日新聞

 過去の通信教育受講者に未払い代金などの回収を装う「2次勧誘」で1億5500万円を振り込ませたとして、警視庁捜査2課と福井県警は7日、東京都港区台場1、教材販売会社「さくらソリューション」社長、吉田正哉被告(39)=詐欺罪で起訴=を詐欺容疑で再逮捕した。振り込め詐欺の個人被害としては全国で最高額という。
 調べでは、吉田容疑者は05年8月〜今年3月、福井県鯖江市の男性会社員(37)に電話をし、「2年前に契約した通信教育の契約が続いている」などとうそを言い、98回にわたり現金計約1億5500万円を振り込ませた疑い。
 「調査費がかかった」などと要求し、男性は親類らから借金して工面していた。約10人から計約3億円を詐取したといい、「一度振り込んだ人は、しつこく請求すれば必ずまただまされる」と供述しているという。【三木陽介、石丸整】
 ◇吉田容疑者、関西弁ですごむ
 警視庁は7日、録音テープに記録された吉田容疑者と被害者との電話のやり取りを公開した。関西弁の金融業者を装ってすごみを効かせるなど巧妙な手口だった。
 「わしら金融屋ですわ」「これから行って、待たせてもろてもええか」。約2980万円の被害に遭った東京都の電気工事会社の社長(52)との録音テープには、関西弁風のだみ声で金融業者を名乗る吉田容疑者の声が残されていた。同容疑者は関西地方に住んだ形跡はなく、「関西弁とは微妙に違うが、脅しには関西弁が効くと思ったのでは」と警視庁幹部は話す。
 夫が自殺に追い込まれ、自身も95万円の要求を受けた静岡県の女性(42)の場合、「弁護士と相談するので待ってほしい」と電話を切ろうとするたびに、金融業者になりすました吉田容疑者から「すぐ振り込まないなら、今から取り立てに行く」と脅された。おびえる女性に「法定相続人として払う義務がある」「裁判所で債務認定を受けている」などと法律用語を1時間近く並べ立てた。
(毎日新聞) - 9月7日21時18分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060907-00000104-mai-soci