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「ちょいモテ」「ちょい不良」を流行らせたのは、モテるオヤジを目指す30−40代に支持されている「LEON(レオン)」(主婦と生活社刊)。このところ先端をゆく男性ファッション誌から、次々と新語が誕生している。
すっかり世間に認知されている離婚経験1回を意味する「バツイチ」も、もとは、「UOMO(ウオモ)」(集英社刊)などで使われるようになって、一般に広まったと聞けば、少しは親近感もわくが、大半の用語は、言葉から想像もつかない。
最近、男性誌の見出しに目立つようになったのが、「メトセク」。「メトロセクシュアル」の略で、「OCEANS(オーシャンズ)」(インターナショナル・ラグジュアリー・メディア刊)などが火付け役といわれる。
その意味を雑誌編集者が解説する。
「都会に住み、若くて高収入。ファッションだけでなく、ヘアスタイルや美容などにも興味があるおしゃれな男のことですよ」
サッカー・スペインリーグで活躍する貴公子、デビッド・ベッカム(31)や、今後が注目されるサッカー元日本代表、中田英寿氏(29)が「メトセク」の典型なんだとか。はぁ。関係ないおじさんは、ため息をつきたくなる。
さらに、その進化形ともいわれるのが「ユーバーセクシュアル」。
新語アナリストの亀井肇氏が解説する。
「ユーバーは、ドイツ語で、英語の『スーパー』と同意語です。メトセクに比べ、男っぽさや知性を兼ね備えていて、時代を引っ張っていく男性のイメージですね」
この「ユーバー」の代表格は、ハリウッド俳優のジョージ・クルーニー(45)だという。むむ、夕刊フジ世代ではないか。
モテるためには、ファッションだけでなく、食にも精通しなくてはならない−と新雑誌は説く。
究極のモテるメニューが、「寿司シャン」だ。
えっ、シャンって朝シャンと関係あるの? なーんて言ってると、若い女性の同僚から、化石扱いされそうだ。
ここで、女性誌編集者が助け船。「寿司をつまみながらシャンパンを飲むことですよ。どちらも高級品の代名詞的存在だけに、女性を口説くにはうってつけなんです」
こうした造語の本家本元といえば、やはり女性ファッション誌。
なかでも、「LEON」の女性版「NIKITA(ニキータ)」(主婦と生活社刊)は快調に連発している。
「LEON」では、モテる男を意味する造語「艶男」を、強引に「アデオス」(艶+オス)と読ませるが、それに釣り合うモテ女は「「艶女(アデージョ)」だ。
語感のおもしろさが、一人歩きして、テレビのバラエティー番組ではギャグに使われるなど、認知度も増している。
マーケティングアナリストの西川りゅうじん氏は、「変形バージョンがいろいろあって、イケてない女が『駄目女(ダメージョ)』、相手にもならない女は『地味女(ジミージョ)』、ケバケバしい女は『派手女(ハデージョ)』。けっこうインパクトある言葉です」と解説する。
男性から注目される“胸の谷間”を強調した今どきのウエアは、「乳間(にゅうかん)ニット」「乳間ポロシャツ」「乳間ネックレス」と命名されている。
「たとえば、『乳間ネックレス』には、胸の谷間ギリギリまで垂れ下がるネックレスで、男の視線を引き付けながら、さりげなく胸の谷間に誘導するというファッションテクニックという意味もあります」と亀井氏。
でも、むやみに艶女(アデージヨ)の乳間に、視線を集中すると、「キモい喪男(もおとこ)」(=気持ち悪く、モテない男)と勘違いされてしまうので、ご用心!
ZAKZAK 2006/09/04