悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
同時に、会社の将来に不安ももらした。「企業買収や経理担当として、事件の『実行犯』だった社員は捕まらず、副社長級の社内処分もなかった。こんなやり方で再生できるのか」
六本木ヒルズの本社内にある堀江前社長の机は空席のまま、今でもオフィスに置かれているという。
事件の発覚後、間もなく辞めた30代の女性は、「代表まで務めた人間が『何も知らなかった』では、あまりに無責任」と、堀江前社長を批判した。初公判を迎え、「もうそんな時期なのか、という印象。株主の集団訴訟のほうが気になるニュース」と、前社長に関心が薄れた心情をのぞかせた。
元社員の30代男性も、前社長は代表としての責任は免れないという意見だが、「周りに担がれたり、担がせたりしながら突き進んだという要素も確かにあった」と分析。起訴事実を否認したことにふれ、「白か黒かは法律が決めることだけど、ホリエモン本人の中では、正直な真実の主張なんだと思う」と語った。現在の社内の雰囲気は、「昔に比べると暗いみたい」と聞いているという。
また、事件発覚直前の昨年12月末にLD株を4000株購入し、約300万円の含み損を抱えた兵庫県の50代男性は、「事件になるまで事態を看過した日本の市場が抱える構造的な問題点が、刑事裁判の過程でも浮き彫りになるだろう」と期待を寄せた。
http://www.asahi.com/national/update/0904/TKY200609040216.html