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携帯電話でマンガや音楽などのサービスを楽しむ人が増えてきた。だがデータ量が大きく、定額料金サービスを選ばない場合は、1か月10万円を超す通信費を請求されることも。最近は新しい情報サービスも続々登場、さらに通信料が増えかねない。国民生活センター(東京)は「料金の仕組みを理解して利用して」と注意を呼びかけている。
全国の消費生活センターには「月に11万円のパケット通信料を請求された。法外ではないか」(20歳代男性)、「高校生の息子が使っていた携帯電話のパケット通信料が7万円になった」(50歳代男性)などの相談が寄せられている。国民生活センターによると最近、パケット通信料を巡る相談が目立つ。
高額なパケット通信料を請求されるようになったのは、通信速度が速い「第三世代」と呼ばれる携帯電話が普及し、音楽やマンガなどデータ量の大きな配信サービスを利用する人が増えたからだ。さらにこの8、9月、通信回線のスピードを速くしたり、音楽の再生音を改良したりした各社の新型携帯電話が登場。配信サービスも新タイプの音楽番組や天気情報が始まるなど、大きなデータ量をダウンロードする機会が増えそうだ。
通話は時間単位で課金されるが、パケット通信料はデータの大きさに応じて課金されるため、利用料金が実感しにくい。また、音楽やマンガを楽しむ場合にかかる料金は2種類あり、誤解を生んでいるという指摘もある。
一つは、音楽1曲、マンガ1話をダウンロードするたびに配信サービス会社に支払う「情報料」で、これは数百円程度が多い。もう一つが、そのデータを携帯電話に取り込むために携帯電話会社に払うパケット通信料。1曲、1話ごとに数千円に上ることがあり、月単位では思いもよらぬ金額になりかねない。
こうしたこともあり携帯電話各社は、容量の大きなサービスを頻繁に利用する人向けに定額料金サービスを設けている。月に一定額のパケット通信料金を支払えば、音楽やマンガをいくら携帯電話に取り込んでも定額(4000円前後が多い)で抑えられる。パケット料金の割引サービスなどもある。
NTTドコモは「お子さんが利用しすぎないように、月額利用料金の上限を設け、それ以上利用できないようにもできます」と話す。
あまりパケット通信を使わない場合は、定額制にすることでかえって支払額が高くなることがある。また、定額サービスを利用できない携帯電話の機種もある。国民生活センターは「どのような情報を利用するかを考え、料金を設定しましょう。料金がかかりすぎていると感じたら、途中で料金プランも見直せます」とアドバイスする。