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東京の新交通システム「ゆりかもめ」の電車内で今年7月、塩酸がまかれた事件で、警視庁と千葉県警は2日、同県船橋市大穴北、アルバイト従業員伊藤裕之容疑者(35)を威力業務妨害容疑で逮捕した。
6〜7月には東京メトロ東西線やJR総武線でも塩素系の液体がまかれるなどの事件が計3件起きており、伊藤容疑者はそれについても犯行を認めている。
調べによると、伊藤容疑者は7月9日午後1時15分ごろ、東京都江東区有明を走行中のゆりかもめの電車(豊洲発新橋行き)内で、ペットボトル入りの塩酸を床にまき、電車の運行を妨げた疑い。この事件で乗客約30人が避難、2人がのどの痛みを訴え、電車は最寄り駅に停車後に運休となった。
東西線では、6月10日に葛西駅(東京都江戸川区)の男子トイレ内で塩素系の液体が入った袋が見つかったほか、同17日には妙典駅(千葉県市川市)の待合室に塩素系の液体がまかれた。
7月1日には、JR千葉駅(千葉市)に停車中の総武線電車の車内からも塩素系の液体が入った袋が見つかり、警視庁などで鑑定した結果、いずれも市販の漂白剤と洗剤を混ぜた液体であることが分かった。
同庁などで各現場の防犯カメラの映像などを分析したところ、似た男が映っていることが判明し、伊藤容疑者が浮上した。
伊藤容疑者は「以前、電車内で乗客とトラブルになり、イライラしていた。電車を止めてうっぷんを晴らそうと思った」と供述している。