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「連絡が取れなかったのでハガキを出しました。至急、お知らせしたい事があります」。
女性の名前で手書きのはがきが送り付けられ、電話をかけると会員権購入を勧誘される“お手紙商法”が、若者を狙って増えている。携帯メール世代には手書きのはがきが新鮮に見えるらしく、実際に会員権を購入した人もいる。各地の消費者センターは注意を呼び掛けている。
はがきには、イラストが添えられ、指定した日時に電話をかけるよう書かれている。電話番号は東京都内のもので、電話をすると、関東地方から来たという業者が、喫茶店などに誘い出し、数時間にわたって「ホテルなどを安く利用できる」という50万円の「会員権」を勧める。
各地の消費者センターに今年3月ごろから相談が寄せられている。相談件数は青森、愛知、三重など全国で十数件に上り、うち2人が50万円を支払ったという。いずれも20歳の男女で、新成人の名簿が漏れている可能性もある。差出人の女性の名前は複数あるが、いずれも同一の業者がかかわっているとみられる。
2件の相談を受けた青森県消費生活センターの中田鶴子消費者相談課長は「はがきを使った商法は過去にもあったが、手書きというのは新手の手法。携帯電話のメールに慣れた若者にとっては新鮮で親しみやすく目を引かれるかもしれないが、相手はそこを狙っている」と話している。