2006年09月02日(土) 13時20分

ひき逃げで誤認逮捕、友人かばいうその供述容疑で再逮捕（朝日新聞）

　兵庫県尼崎市内で３１日未明、乗用車がバイクの大学生に軽いけがを負わせて逃げたひき逃げ事件があり、兵庫県警尼崎南署が当初、車を運転していたことを認めた大阪市港区の少年（１８）を道交法違反（ひき逃げ）容疑などで逮捕したが、少年が友人（１７）をかばってウソをついていたことがわかった。同署は少年をいったん釈放したうえで、改めて犯人隠避容疑で逮捕、友人をひき逃げなどの疑いで逮捕した。

　調べによると、事故は３１日午前２時４０分ごろ、尼崎市神田中通１丁目の阪神尼崎駅北側のバスターミナルで発生。乗用車が同県西宮市の大学生（１８）運転のバイクと衝突し、大学生に軽傷を負わせ、そのまま逃げた。

　大学生が覚えていた車のナンバーから、同署は約２０分後、同市内で車を発見。運転していた少年から事情を聴いたところ、当初は容疑を否認していたが、同日午前５時ごろ「免許を取って間もないので動転して逃げた」と認めたため、逮捕した。

　しかし、少年の友人が１日出頭し「無免許がばれるのが怖くて逃げた」と供述。少年は「友人が無免許であることを知っていたので、かばうために身代わりになった」と話しているという。

　中川洪一署長は「関係者の供述の裏付けなど一層慎重に行い、再発防止に努めたい」としている。

http://www.asahi.com/national/update/0902/OSK200609020029.html