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ストーブから発生する化学物質による健康被害を認め、メーカーではなく販売店に賠償を命じる判決は珍しいという。
問題となったストーブは、台湾の家電メーカーが中国で製造した「ユーパ TSK−5302LG」。
判決によると、この男子学生は、二〇〇一年一月にヨーカ堂の店舗で購入した電気ストーブを、一日数時間、約一カ月間使用。その後、化学物質が原因と思われる呼吸困難などの症状で入院し、後遺症として化学物質過敏症になった。
横山裁判長は、専門機関の調査報告をふまえて「ヒーターとガード部分の間隔が一般の電気ストーブよりも狭く、高温になった有機塗料から化学物質が発生した」「ストーブの使用と健康被害には因果関係がある」と認定。「メーカー側に異臭などのクレームが多数寄せられていたことから、販売店側も化学物質の発生や健康被害について予見できた」として、ヨーカ堂が安全注意義務を怠ったと判断した。
同型のストーブは、二〇〇〇年九月から〇三年三月までに国内で約二十九万台が販売されたが、回収はされていない。
ヨーカ堂は「判決内容を検討したうえで、上告の方向で検討する」というコメントを発表した。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060901/mng_____sya_____007.shtml