2006年09月01日(金) 13時12分
Sprint Nextel、VoIP 技術の特許侵害訴訟で2社と和解(japan.internet.com)
移動体通信大手の
SprintNextel (
NYSE:S ) は8月31日、
tglo.com (旧 Voiceglo) および
theglobe.com に対する訴訟で、和解に至ったことを発表した。Sprint Nextel はこれらの2社を含む IP 電話会社3社を、VoIP 技術に関する特許侵害で提訴していた。
和解の金銭的な条件は明らかになっていないが、tglo.com と theglobe.com は今後、Sprint Nextel から特許技術のライセンスを受けてサービスを提供することになる。
theglobe.com の社長で tglo.com の財務責任者を務める Ed Cespedes 氏は、「今回の和解は、tglo.com と theglobe.com の現在および今後の業務に実質的な影響を与えるものではない」と述べている。
Sprint Nextel は声明のなかで、今回の和解について、「われわれの VoP (Voice over Packet) 資産の強みを確認したもの」との見方を示し、同社が所有する特許による意義深い成果と評している。
Sprint Nextel は2005年10月に、theglobe.com とその子会社 Voiceglo、および
Vonage (
NYSE:VG ) の3社を、特許侵害で
提訴 した。
訴えの中で Sprint Nextel は、Vonage、Voiceglo、theglobe.com による該当特許関連技術の使用を差し止める裁判所命令と、金額を特定しないままの損害賠償を求めていた。
Sprint Nextel の広報担当者 Matt Sullivan 氏は取材に対し、Vonage とは2007年8月から法廷で争うことになると答えた。
Vonage の広報担当者 Brooke Schulz 氏は、Sprint Nextel の特許は「適用できない」ものだとして、Vonage は特許侵害をしていないと反論している。
インターネットベースの電話サービス業界では訴訟が多く、Vonage は通信大手
VerizonCommunications (
NYSE:VZ ) からも、VoIP 関連技術の特許を侵害したとして
訴えられている 。Verizon Communications は、同社の VoIP サービス『VoiceWing』の販売に力を入れている。
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(japan.internet.com) - 9月1日13時12分更新
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