2006年08月31日(木) 22時32分

社保事務所の職員を逮捕　年金保険料１９０万円着服容疑（朝日新聞）

　国民年金の保険料約１９０万円を着服したとして、長野県警長野中央署は３１日、長野市吉田１丁目、長野南社会保険事務所の国民年金保険料課の係長、和田篤容疑者（３０）を業務上横領容疑で逮捕した。窓口で受け取った保険料をそのまま着服していたといい、容疑を認めているという。

　調べでは、今年６月中旬から下旬にかけて、２３人分の保険料約１９０万円を横領した疑い。７月３１日、女性から「保険料を納めたのに未納通知がきた」と連絡があり、発覚した。長野社会保険事務局の調べに、「カードローンの返済に困っていた」と話しているという。横領分は８月１０日に全額弁済したという。

　同事務局によると、全国的に発覚した年金の不正免除問題への対応で職員の多くが不在となり、和田容疑者が６月に集中して窓口業務を行い、複数で行うはずの確認作業も１人でやっていた。

　同事務局は３１日付で和田容疑者を懲戒免職処分にし、上司ら６人を減給などの処分にした。佐藤文俊・同事務局長は「国民の信頼を損ね、誠に申し訳なく、深くおわびします」とコメントした。

http://www.asahi.com/national/update/0831/TKY200608310344.html