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「銀行より金利が高い」と、手話で巧みに勧誘され、出資金5750万円をだまし取られたとして、山梨県内の聴覚障害者6人が31日、都内の福祉機器販売会社の女性社長ら4人を詐欺と出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで、山梨県警に告訴した。
被害対策弁護団によると、被害者は同県内だけで30人、被害総額は1億5000万円以上。都内や千葉、埼玉、神奈川、茨城、愛知県なども合わせると、聴覚障害者60人以上が7億円以上を預けているという。
告訴状では、社長と社員計4人は2005年4月から9月にかけて、年5〜6%の金利を約束し、県内の40〜60歳代の6人から計5750万円をだまし取ったとしている。
6人のうち、50歳代の無職女性は昨年9月、知人の聴覚障害者から社長を紹介された。社長は「年利6%払う。銀行よりも私に任せた方が良い」などと手話で説明。女性は翌日、計1100万円を指定された口座に振り込んだ。毎月上旬に5万5000円が入金される契約だったが、入金があったのは1回だけ。女性は「社長は手話がうまいので信用してしまった」と話す。
社長は被害者らに、利息は神奈川県湯河原町で運営している高齢者福祉施設の収益で支払うなどと説明。返金を求めると、「今は払えないが、秋には払う」と話していたという。