悪質リフォーム『幸輝』元支店長を逮捕（東京新聞）

2006年08月29日(火) 00時00分

　悪質な住宅リフォーム契約で顧客に不要な工事を勧めて現金をだまし取ったとして、埼玉県警生活環境二課と東入間署は二十九日、詐欺と特定商取引法違反（不実の告知）の疑いで、建設工事会社「幸輝」（本社・大阪市）の元埼玉支店長金子清隆容疑者（３７）＝東京都大田区西糀谷二＝を逮捕した。

　調べでは、金子容疑者は二〇〇四年一月五日から六日にかけて、埼玉県春日部市の女性（５６）宅を訪れ「屋根裏に雨漏りの跡がありカビも生えている。湿気を屋根裏から出す必要がある。料金は値引きする」などとうそをつき、不要な工事契約で女性から現金二十四万二千五百円をだまし取った疑い。

　調べに対し、金子容疑者は「昔のことで詳しいやり取りは覚えていない」と供述しているという。

　幸輝は、不要な高額リフォーム契約を次々に結ばされ財産を失った同県富士見市の認知症姉妹と契約を結んだ十九業者のうちの一社。埼玉県警は昨年十一月、別のリフォーム詐欺などの疑いで元従業員二人を逮捕したが、さいたま地検は証拠不十分で不起訴処分としていた。

　また同社は大阪国税局から二〇〇四年十一月期までの三年間に二億円超の申告漏れを指摘されていたことも今年三月、明らかになっている。

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