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2006年08月29日(火) 10時07分

国産以外は黒豚にあらず 農水省方針 品質保持図り基準改定西日本新聞

 高級豚肉として知られる「黒豚」の表示について、農林水産省は28日、国産、外国産の別を問わない現行基準を「国産に限る」と改める方針を明らかにした。ハムなど加工品の原料として、輸入物の黒豚が使用されるケースがあり、消費者や生産者団体から「国産と誤認しかねず、紛らわしい」と、苦情や不満の声が上がっていた。
 有識者らによる「食肉の表示に関する検討会」の初会合を31日に開き、年度内の基準改定を目指す。
 農水省食肉鶏卵課によると、「黒豚」と表示できる豚肉は1999年の通知「食肉小売品質基準」で「バークシャー純粋種のみ」とされている。しかし、国産か外国産かについての規定はなく、バークシャー種であれば、輸入豚肉を「黒豚」として販売しても、問題はない。
 だが、2005年5月の衆院農林水産委員会で取り上げられたのを受けて、同省が同年秋に消費者にアンケートしたところ、65%が「黒豚は国産に限るべきだ」と回答。現行の基準が、消費者の意識と食い違っていることを物語った。
 黒豚の飼育頭数は、鹿児島県が全国の半分を占め、宮崎県と合わせると、3分の2を超える「九州の味」。鹿児島県黒豚生産者協議会の沖田速男会長は「外国産と国産では同一品種でも品質差が大きい。偽物を市場から淘汰(とうた)するための基準改定には大賛成」と語る。
 検討会は、消費者や生産者、食肉加工業者の代表と学者などで構成。外国産黒毛和種などの流入が懸念される「和牛」の表示基準改定についても協議する。

 =2006/08/29付 西日本新聞朝刊=
(西日本新聞) - 8月29日10時7分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060829-00000008-nnp-kyu