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東京の独立UHFテレビ局、東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)は28日から、一部番組を「You Tube(ユーチューブ)」などインターネット上の無料動画投稿サイトに配信するサービスを始める。東京圏の視聴者しか見られなかった番組が、ネット経由で世界中で見られるようになる。動画投稿サイトにテレビ番組の映像が勝手に投稿される著作権侵害事例が相次ぎ、テレビ各局は監視を強めているが、MXは逆に、視聴者層拡大の手段として活用する。
配信するのは、国内外の様々なブログを検索して話題の事象を取り上げたり、知名度の高いブログ執筆者を紹介したりする約30分の生放送番組「BlogTV」(毎週金曜午後10時放送)。放送の3日後に無料の動画投稿サイト「ユーチューブ」や「Google Video(グーグルビデオ)」などに配信する。初回は25日放送分。
同番組のスポンサーで、ネット関連事業を手がけるデジタルガレージ(東京)がネット配信に賛同しており、出演者の了解も得られていることから、著作権処理にも支障はないと判断、ネットへの開放を決めた。
MX幹部は「地上波で放送した番組を、さほどタイムラグなくネットで見られるのは日本では画期的なこと」と話す。MXの視聴可能エリアはこれまで東京都を中心に850万世帯に限られていた。MXは日本の動画投稿サイトへの配信も検討している。
米国生まれのユーチューブはサイト開設から約1年半で急速に利用者を拡大。民放キー局やNHKは著作権の侵害事例を見つけ次第、クレームをつけて削除要請する「もぐらたたき」のような対応を迫られている。地方局の一部番組で始まる試みとはいえ、テレビ局のビジネスを脅かす存在の動画投稿サイトを利用する「逆転の発想」は注目されそうだ。