2006年08月25日(金) 19時30分
アップル、iBook G4/PowerBook G4のバッテリを回収(impress Watch)
写真:インプレス
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アップルコンピュータ株式会社は25日、ソニー製の電池セルが含まれたリチウムイオンバッテリが稀な状況で加熱するという安全上の問題を引き起こす可能性があることを確認し、バッテリ交換プログラムを開始した。
対象となるバッテリは、12インチiBook G4と12インチPowerBook G4、15インチPowerBook G4用に、2003年10月頃から2006年8月頃の期間に世界各地で販売されたもの。対象バッテリは、バッテリ底面に黒か濃い灰色の英数字で印字されたシリアル番号で確認可能。
対象のバッテリは以下の通り。
・12インチiBook G4(モデル番号A1061)
バッテリのシリアル番号がZZ338〜ZZ427、3K429〜3K611、6C519〜6C552。
・12インチPowerBook G4(同A1079)
バッテリのシリアル番号がZZ411〜ZZ427、3K428〜3K611。
・15インチPowerBook G4(同A1078/A1148)
バッテリのシリアル番号が3K425〜3K601、6N530〜6N551、6N601。
なお回収対象のバッテリは、単体で販売されたものや修理サービス、以前のバッテリ交換プログラムで提供されたものを含む。バッテリ交換の申し込みは同社サイトのサポートページより行なう。
●ソニーの費用負担は200〜300億円に
ソニーは同日、米Apple製ノートブック型PCの電池パック回収に対するソニーの対応について、プレスリリースで説明した。
今回の回収は、電池セルの一部に混入した金属粒子が他の部品と接触し、ショートを起こすことが原因。通常、ショートを起こした電池セルは電池機能を失うだけだが、稀な状況下では、電池セルの加熱や発火を引き起こすという。
同社は、24日(現地時間)に発表された米Appleと、14日(現地時間)に発表された米Dellの電池パック回収プログラムにおいて、交換用電池パックとその他関連費用を負担し、併せて200億円から300億円の費用負担を見込んでいる。電池パックの回収/交換は各社が行なう。
ソニーは、今回の対象リチウムイオン電池セルを使用している電池パックについて、生産工程に対する品質改善のための各種施策を実施済みであり、これ以上の回収はないとしている。
なお、同社のリリースでは、「バッテリの加熱や発火はノートPCのシステム構成の影響を受けると判断している」としているが、アップルの広報では、「システム構成の問題ではなく、バッテリの問題である」としている。
(impress Watch) - 8月25日19時30分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060825-00000027-imp-sci