2006年08月25日(金) 17時21分

ソニー製充電池回収　同社負担は２００億〜３００億円に（産経新聞）

　米アップルコンピュータがソニー製リチウムイオン充電池搭載のパソコンのリコールを発表したことに関連し、ソニーは２５日、米デルのリコールを含め、ソニーの負担費用は合計で２００億〜３００億円に上るとの見通しを示した。ソニーは同日、「これ以上の回収が行われることはないと考えている」とのコメントを発表した。

　リコールの総数はデルが４１０万台、アップルが１８０万台で、計５９０万台となる。ソニーは今回の不具合問題を受け、品質改善のための対応策を実施済みとしている。

　ソニーは発火の原因について、「コンピューターのシステム構成の違いの影響を受けたものだ」と指摘。ソニー製充電池を採用している富士通や東芝など国内メーカーが「発煙・発火する可能性はない」と判断しているもようで、この問題のこれ以上の波及はないとみている。

　ソニーは液晶テレビなどの好調で、平成１８年４〜６月期の連結決算が黒字に転換（（前年同期は赤字）したが、今回の問題が業績に影響することも懸念される。「回復の道を着実に歩んでいる」（幹部）としていただけに回復の勢いに水を差される形になった。

(08/25 17:21)

http://www.sankei.co.jp/news/060825/kei096.htm