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アイリス社製の「SCA−410D」。紙投入口の幅が8ミリだった従来品(手前)から、幅は3ミリに改良された
アイリス社によると、静岡市の女児が事故に遭ったのは3月10日で、3日後には現地販売店から連絡が入ったという。
両親から再発防止の要請があったことから、4機種について投入口の幅を8ミリから3ミリに狭める改良を決定。5月に改良品の金型が完成した。しかし、同社は「今回の事故は非常にまれな事例」と判断。在庫品を販売しても安全上問題ないとして未改良品を出荷し続け、経産省に事故を報告していなかった。
同省は現地の消費生活センターの情報で事故を把握し、7月28日に同社に問い合わせた。これを受け同社は初めて詳しい事故内容を報告した。
大山健太郎社長は23日、記者会見し、「2歳の子どもが操作することを想定していなかった」とし、事故の公表が遅れたことについては「メーカーとしての認識が少し甘かった。反省すべきだと思う」と陳謝した。
一方、カール社によると、同社は7月15日に東京都内で事故があった後、家族からの連絡で事故を知った。家族とは連絡をとりあっていたが、経産省への報告はしなかったという。
この間、家族が製品の事故情報などを収集している独立行政法人「製品評価技術基盤機構」に連絡。同省は同機構を通じて事故を知り、会社側に報告を求めたという。
経産省の指導を受け、同社は投入口の幅を3ミリ以下にする改善策をうち出したが、幅が約4ミリの従来型の出荷を停止したのは、事故の公表前日の今月22日になってからだったという。
同社は「製品に欠陥があったわけではないので、出荷停止や事故報告は必要ないと解釈していた」と説明している。
http://www.asahi.com/national/update/0823/TKY200608230330.html