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本格サービスを23日から始めた「Gmail」の画面
米グーグルは23日、日本で無料のウェブメールサービスに本格参入した。利用者は大容量のメールをグーグルのサーバーに保存できる一方、グーグルは利用者にメールとともに広告を送りつける仕組み。検索サービスで全世界では圧倒的なシェアをもつグーグルだが、日本では利用者がヤフーの半分以下で、無料メールの提供によって巻き返しを狙っている。
無料メール「Gmail(ジーメール)」は04年に米国でサービスを始め、日本では05年4月にテスト運用を開始。既存利用者から招待を受けると利用できる仕組みだったが、23日から自分の名前を登録するだけで利用可能になった。
メールソフトは不要で、ウェブサイト閲覧画面上でメールをやりとりする。メールの保存容量は2.7ギガバイトと業界最大で、文章だけのメールなら数十万件は保存可能。画像などのファイルも添付でき、迷惑メールやコンピューターウイルスの遮断機能もついている。全世界で数千万人がすでに使っているという。
グーグルの収入源はメール画面に現れる広告。メールの中身をコンピューターが自動解析し、関連広告が送り込まれる。同社は「人間がメールの中身を見るわけでなく、利用前に承諾を得る手続きも踏むので、電気通信事業法などには抵触しない」としている。
ウェブメールサービスは、日本ではヤフーが約1200万人の会員をもち首位。マイクロソフト(MS)が約610万人で続く。MSはこれまで容量250メガの「Hotmail」が主力だったが、今年6月から容量2ギガの「Windows Liveメール」を本格運用。グーグルを交えた三つどもえの競争となりそうだ。
ヤフーは、オークションなど会員登録が必要なサービスが多く、顧客を囲い込んで様々なサービスを提供している。グーグルにとって無料メールは登録会員を増やす大きな手段となる。
さらに無料メールを使うと検索の精度も上がる。グーグルは、メール内容を解析して利用者の関心分野を読み取ることで、一人一人に合った検索結果を表示する試みを始めている。