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株取引の損失穴埋めなどを口実に「98万円」をだまし取る振り込め詐欺が東京都内で急増していることが21日、警視庁捜査2課のまとめで分かった。振込額が100万円を超えると金融機関の警戒が厳しくなることや、「2けた」の金額だと振り込みやすいという被害者の心理につけ込んだ新たな手口とみられる。先月に都内で発生した振り込めの約6割を占めており、警視庁は注意を呼びかけている。
「98万円」の振り込めは今年4月から目立つようになった。「株取引で失敗した」「手がけていた浄水器販売ビジネスに失敗した」などと「98万円」を要求。一度振り込ませることに成功すると、「さっきは言い出せなかったが、他にも借金がある」などと偽り、高額を振り込ませる。被害総額が1000万円を超えるケースもあった。
ほとんどの犯行で、事前に、家族を装って「携帯電話が変わった」と被害者に電話し、番号を知らせて警戒心を解き、翌日に同じ携帯から電話して、まず「98万円」を詐取していた。
4月ごろは都内の多摩地区で被害が目立っていたが、7月ごろから都内の全域に拡大。捜査2課は「成功しやすいということで、複数の詐欺グループが『98万円振り込め詐欺』を始めている」とみている。
【2006/08/22 東京朝刊から】
(08/22 08:09)