2006年08月22日(火) 18時01分
世界宗教者平和会議:青年世界大会開幕、互いに協力すべき−−広島国際会議場 /広島(毎日新聞)
◇キリスト教、仏教など300人
約60カ国の青年宗教者が、平和のための宗教者の役割について話し合う「世界宗教者平和会議青年世界大会」(WCRP国際委員会主催)が21日、中区中島町の広島国際会議場で始まった。25日まで。キリスト教やイスラム教、ヒンズー教、仏教、神道などの宗教団体の青年代表約300人が参加する予定。【大沢瑞季】
26〜29日に国立京都国際会館(京都市)で開催される「第8回世界宗教者平和会議世界大会」の事前大会で、青年宗教者らが独自に開いた。オープニングでは、参加者による平和の祈りなどがあった後、ウイリアム・ベンドレイ・WCRP国際委員会事務総長が「我々は共通の問題に直面している。戦争や貧困という問題だ。たった一つの宗教では解決できない。互いに真のパートナーとして、協力すべきだ」とあいさつした。続いてアフリカのシエラレオネの元少年兵でユニセフのイスマエル・ベア親善大使があいさつ。「12歳の時に内戦が起こり、家族とバラバラになった。たくさんの死体と、それに群がる犬を見た。兄弟と姉妹が殺され、復讐を考えたこともあった。だが今は、暴力の鎖を断ち切らなければならないと考えている」などと話した。その後のフォーラムでは、中東地域の宗教者らが紛争地域の立場から発言した。
同大会は、紛争解決などを話し合う全体会議が連日開かれ、原爆資料館の見学や被爆者の証言を聞くプログラムもある。24日には、青年宗教者の行動計画として「広島宣言」を採択し、京都市である世界大会に反映される。
8月22日朝刊
(毎日新聞) - 8月22日18時1分更新
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