2006年08月19日(土) 14時01分
振り込め詐欺:架空請求、差し出し事業者名公表−−県消費生活センター /群馬(毎日新聞)
◇「被害防止の判断に」
はがきで架空請求する振り込め詐欺が依然後を絶たないことを受け、県消費生活センターは18日までに、架空請求はがきの差し出し元になっている事業者名の公開を始めた。はがきを送りつけられた消費者に、だまされないための判断材料にしてもらうのが目的。架空請求はがきの相談者から送付元の名義を聞き取り、件数を月ごとに集計し、毎月上旬に事業者名を件数の多い順に県ホームページで「架空請求注意情報」として公開する。
同センターによると、7月は未払いの借金があるように装った「日本財務局総合管理部」名義のはがきに関する相談が104件と最も多かった。以下、「民事訴訟通達管理事務局」30件、「民事訴訟通達管理機構」27件、「訴訟管理局」27件、「民事訴訟管理事務局」19件、「全国消費者通告センター」12件——などと続いた。同月の架空請求に関する全相談件数は901件だった。同センターは「全体の1割強を占めた『日本財務局総合管理部』の名称は、6月まで1件も報告がなく、7月になって急増した。次々と名称を変えながら、新種の手口による架空請求が繰り返されており、公表する事業者名から傾向などを読み取ってほしい」と話している。
事業者名の公表に当たっては、実在するかどうかの確認はしないという。同センターは「身に覚えのない請求に対しては絶対に連絡を取らないでほしい」と呼び掛けている。問い合わせは同センター消費生活相談(027・223・3001)。「架空請求注意情報」はhttp://www.pref.gunma.jp/cts/contents?CONTENTS-ID・16580【藤田祐子】
8月19日朝刊
(毎日新聞) - 8月19日14時1分更新
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