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「蛙(かえる)男商会」という名のサイトでアニメーション作品を公開し、注目を集めているアニメ作家が、今春から民放の報道番組でも時事アニメを紹介している。原案から作画、アフレコに至るまで、1人で制作するFROGMAN(フロッグマン)さんに、今後の活動予定などを聞いた。
FROGMAN 「Flash(フラッシュ)アニメ」と呼ばれているもので、「Flash」というソフトを使って作成しています。フィルムではなく、ネット上にデータとして存在します。最近は携帯電話でも見られます。ヨミウリ・オンラインでも、W杯特集で出場国紹介に使われていましたね。
FROGMAN 高校時代に映画撮影を始め、作品を文化祭で発表したところ、手ごたえがありました。それがきっかけで、将来は映画監督になりたいと思うようになりました。
映像の世界に進み、テレビ番組の「北の国から」シリーズの制作に参加するなどして下積みも経験しました。でも、自分の企画はなかなか通らない。そんな時、ネット上で公開されている映像、いわゆる「ネットシネマ」に出合いました。
インターネットで公開するのならどこから発信してもかまわないはず。家族のいる島根県へ帰って、実写の短編映画づくりを開始しました。でも、メンバーは集まらず、借金だけが増えていきました。そのとき、アニメなら1人でできるかもしれない、とひらめいたのです。
FROGMAN 2004年に「菅井君と家族石」を初めて作りました。島根県出雲地方に住む外国人一家が繰り広げるコメディです。これを自分のサイトにのせると、口コミで話題になり、やがて1日に4万人近い人が見てくれるようになりました。ニッチな雑誌と同じくらいの影響力ですね。これならビジネスになるのではと考え、DLEという映像コンテンツ会社と組むことにしました。
DLE社長の椎木隆太さんとは、2005年に開かれたウェブアニメのイベントで会いました。椎木さんは日本のアニメ界でただ1人、全米プロデューサーズ・ギルドの正会員です。自分の作品は、いずれ世界に発信したいと思っていたので、椎木さんの助言を元に今後の作品づくりをすることにしました。
FROGMAN はい。ネット視聴者層とは違う深夜テレビを見る人たちをターゲットにして、放映料を払ってテレビ放送に挑戦しました。
「古墳ギャルのコフィー」という作品です。「古墳が女子高生だったら?」という設定です。また、世界征服をたくらむが、達成できない悪の組織と、これと戦う正義の味方を描いた「秘密結社 鷹の爪」も発表しました。これがTBSの「ニュース23」のスタッフの目にとまり、月に1度、時事問題をアニメにする機会を得ました。
テレビ放送では、自分の作品を広く知ってもらうことを意識していました。また、Flashアニメ作品というものは、テレビ界では前例のない番組です。そのためテレビ局の担当者は不安があったと思います。その不安を取り除くため、質の高いものをきちんと提供できるんだと示すことを心がけました。「秘密結社 鷹の爪」は、この秋からアメリカでもテレビ放映されることになりました。もちろん、自分のアフレコも英語に変える予定です。