2006年08月18日(金) 08時02分
ネット上の動画も 中国、検閲へ(産経新聞)
【北京=福島香織】国営新華社通信(英語版)によると、インターネット規制強化を加速させる中国で、ネット上の動画規制に関する管理規定を早ければ月内にも発表するもよう。中国では自作のショートムービーやフラッシュアニメ、パロディー作品をブログなどで発信することが大流行。こうした作品中には社会や政治、政策の矛盾を揶揄(やゆ)した作品も多く、1億2300万人のネットユーザーを抱える中国としては、その影響力は見過ごせないようだ。
規定の詳細は明らかではないが、ネット上で発表する映像作品はすべて、国家ラジオ映画テレビ総局の許可が必要になるみこみ。8月末か9月中に発表されるという。
中国では新浪や捜狐、網易などの大手ポータルサイトが、素人やセミプロのビデオクリップ作品を積極的に配信。その中には、映画「PROMISE〈無極〉」の映像を無断使用したパロディービデオ「饅頭殺人事件」のように、著作権侵害の問題をはらみながらも、社会現象を引き起こすほど大ヒットしたものも少なくない。
同規定が実行されれば、言論・表現の自由がさらに抑圧されるだけでなく、若い映像クリエイターの芽を摘み、中国の映像コンテンツ産業にも影響が出かねず、早くも「行政が公民の権利に干渉しすぎ」(競報)といった反発も出ている。
(産経新聞) - 8月18日8時2分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060818-00000002-san-int