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2006年08月17日(木) 12時10分

「不正アクセス」34%増、サイバー犯罪過去最悪読売新聞

 今年上半期(1〜6月)に全国の警察が摘発した、インターネットを使った詐欺などのサイバー犯罪は、昨年同期より190件増えて1802件となり、統計を取り始めた2000年以降、最悪となったことが17日、警察庁のまとめで分かった。

 不正アクセス禁止法違反が265件と昨年同期より34%増となるなど、ネット社会の発達に伴い、サイバー犯罪の急増ぶりが目立っている。

 他人のIDなどを使ってネットに侵入する不正アクセス事件は、容疑者の年代が、以前は20〜30歳代が中心だったが、年齢層が広がっている。

 今年上半期に摘発された63人をみると、最年少の14歳(中学3年)をはじめ10歳代が14人いたほか、4月には、61歳の男が以前勤めていた財団法人のコンピューターに不正アクセスし、約6000件の個人データを読み出したとして警視庁に逮捕されるなど、60歳代の容疑者も初めて出た。

 一方、ネットオークションなどで金をだまし取る詐欺は733件と昨年同期より9%増え、全体の約4割を占めた。

 また、子どものわいせつなDVDなど児童ポルノを販売する児童買春・児童ポルノ法違反が昨年同期比43%増の97件、同法違反の児童買春も同18%増の169件だった。ネットを通じて偽ブランド品を販売する商標法違反は、昨年同期から倍増して106件に上り、昨年1年間の事件数とほぼ同じとなった。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060817it05.htm