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今年上半期(1〜6月)のサイバー犯罪の摘発件数は1802件(前年同期比190件増)に上り、過去最多のペースであることが17日、警察庁のまとめでわかった。インターネットのオークションを悪用した詐欺事件や児童買春・児童ポルノ事件が増加しており、警察庁は「情報通信ネットワークの発展の裏で違法・有害情報があふれ、犯罪が後を絶たない」としている。
摘発件数が増えたのは、不正取得した他人のパスワードやIDを使うなどする不正アクセス禁止法違反265件(同67件増)、ネットオークション利用などの詐欺733件(同61件増)、児童買春169件(同26件増)、児童ポルノ97件(同29件増)など。
不正アクセス禁止法違反事件は昨年1年間の摘発件数277件に迫る勢いで、今年上半期では63人が検挙された。約7割は20、30歳代だが、10歳代が14人、60歳以上が1人いた。
内訳では、パスワードの設定・管理の甘さにつけ込んだものが115件で最多。フィッシングサイトでの入手が102件、元従業員や交際相手など知り合いによる不正利用が35件と続いた。
全国の警察にはサイバー犯罪に関する相談が寄せられており、上半期では3万565件に上った。インターネット上の困りごとについて対応策を提供している「インターネット安全・安心相談システム」には約18万3000件のアクセスがあったという。