2006年08月17日(木) 00時00分

患者個人情報２５０人分流出 藤田保健衛生大 （中日新聞）

　藤田保健衛生大病院（愛知県豊明市）は１７日、同病院の内分泌外科で手術を受けた患者２５０人分の氏名や病名などの個人情報が、同科の男性助手（３６）のパソコンからファイル交換ソフト「ウィニー」を介してネット上に流出していたことを明らかにした。

　同病院によると、流出した個人情報は２００１年ごろから０４年ごろに同科で手術を受けた患者の氏名や病名、術式など。８人分のＣＴやエックス線の画像もあった。住所や電話番号は含まれていないという。個人情報の院外持ち出しは禁止されていたが、助手が研究用に利用しようと無断で私用のパソコンに入力し、持ち帰っていた。

　同病院に１６日、一部報道機関から「画像が流出している」との連絡があった。調べると、助手のパソコンに２５０人分の情報があり、このうち、これまでに５人分のＣＴ画像などがネット上にあるのを確認した。同病院は、情報が流出した患者に連絡して謝罪。今のところ個人情報の流出で被害を受けたという連絡はないという。

　菱田仁士院長は「関係者にご迷惑をかけたことをお詫びします。今後、個人情報の取り扱いには細心の注意を払い、再発防止を図りたい」とのコメントを出した。

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060817/eve_____sya_____011.shtml