2006年08月16日(水) 16時47分
充電池発火でPC機内持ち込み制限も 米航空当局(産経新聞)
【ワシントン=渡辺浩生】米パソコン大手デルが、発火の恐れがあるとして同社製ノート型パソコン搭載のソニー製充電池410万台のリコール(自主回収・無償交換)に乗り出した問題に関し、米航空当局が航空機内へのパソコンの持ち込み制限を検討していることが15日分かった。
米紙ウォールストリート・ジャーナルが報じたもので、連邦航空管理部(FAA)は産経新聞の取材に対し、「現時点で(問題の)充電池の機内持ち込みに制限はない。しかし、発火事故の原因を調査しており、関心を持っている」(広報官)と話した。
米消費者製品安全委員会(CPSC)によると、今回のリコール対象のものを含め、2005年以降、ノート型パソコン搭載の充電池の過熱・発火事故が57件報告され、旅客機内でのパソコンの過熱・発火騒ぎも複数件発生している。
14日付の同紙によると今年5月には、シカゴ発ミュンヘン行きの独ルフトハンザ航空435便で、ファーストクラスの座席上部に収納されたパソコンから発火し、客室乗務員が乗客を移動させて消火器で消し止める騒ぎがあった。
旅客機爆破テロ未遂事件では、英国発着便のパソコン持ち込みが禁止された。航空機の安全対策が強化されており、パソコンを手放せないビジネスマンに動揺が広がりそうだ。
(産経新聞) - 8月16日16時47分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060816-00000015-san-bus_all