2006年08月15日(火) 00時00分

Ｊリーグ　スカパーに全放送権 （東京新聞）

　サッカーＪリーグのテレビ放送で、ＣＳのスカイパーフェクＴＶ！（スカパー）が来年から五年間、１部（Ｊ１）２部（Ｊ２）全試合の放送権を獲得することが十四日、明らかになった。スカパーの権利はＣＳ部門の独占放送権で、地上波とＢＳで放送するＮＨＫ、東京放送（ＴＢＳ）に対しても優先権を持つという。プロ野球の視聴率低迷など変革期のスポーツ放送の新たな動きとして注目されそうだ。

　関係者によると、十五日のＪリーグ理事会で承認される見込み。Ｊ１では毎節九試合のうち、優先権を持つスカパーが指定した何試合かはＮＨＫとＴＢＳが放送できなくなるという。優勝が懸かった好試合や人気カードが地上波やＢＳでは見ることができなくなる可能性もありそうだ。

　Ｊリーグは二〇〇二年から今年までＮＨＫとＴＢＳ、ＣＳの「Ｊ　ＳＰＯＲＴＳ」と契約。放送権料は三社合わせて年間約五十億円だった。

　Ｊリーグによると、来年以降の契約交渉でＮＨＫから放送権料の減額要求を受けた。このためＪリーグは、スカパーに優先権付きの全試合放送権を与え、今年からＪ２全試合を放送していた同社の放送権料を年間約二十−三十億円（推定）に増額。全体で約五十億円の放送権料を維持するもようだ。

　来年のＮＨＫ、ＴＢＳの放送予定は未定だが、地上波とＢＳを合わせた放送試合数はかなり減るとみられる。ＮＨＫは「Ｊリーグと最終交渉中なので現段階ではコメントできない」（広報部）としている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060815/mng_____sya_____006.shtml