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15日、靖国神社に参拝した小泉首相=AP
靖国神社に参拝するため、首相公邸を出発する小泉首相=15日午前7時30分、東京・永田町で
靖国神社に参拝するためモーニング姿で公邸を出る小泉首相(中央)=15日午前7時30分、首相公邸で
小泉首相の靖国神社参拝は昨年10月以来で、6年連続となった。9月に退陣を控えた首相はこの日、公用車で靖国神社を訪れ、「内閣総理大臣 小泉純一郎」と記帳。モーニング姿で本殿に上がり、「二拝二拍手一拝」の神道形式はとらずに一礼し、玉串料の代わりに献花料3万円を私費で払った。
首相は01年の自民党総裁選で「首相に就任したら8月15日の戦没慰霊祭の日にいかなる批判があろうと必ず参拝する」と公約した。しかし01年は中韓両国への配慮などから8月13日に前倒ししたほか、春季例大祭初日の4月21日(02年)、1月14日(03年)、元日(04年)、秋季例大祭初日の10月17日(05年)と日付を変えて参拝し、8月15日は避けてきた。
参拝で中韓両国との首脳外交は途絶えることになったが、首相は「外国政府が心の問題にまで介入して、外交問題にしようとする姿勢は理解できない」と不快感を表明。今月に入ると「公約は生きている。守るべきものだ」と語っていた。
首相が9月の総裁選を控えて参拝に踏み切ったのは、参拝に慎重姿勢を見せていた福田康夫元官房長官が立候補を見送り、後継と目される安倍官房長官の優位が固まった情勢を受けたとみられる。
靖国問題では、総裁選に立候補を予定している3人の間でも主張が分かれており、党内で具体的な論議が始まっている。4月に参拝した安倍氏はこの日の首相参拝について直接の論評は避け、谷垣財務相は閣僚懇談会でA級戦犯合祀(ごうし)やアジア外交改善を課題に挙げた。麻生外相は靖国神社に非宗教法人化を促す私案を唱えている。