2006年08月12日(土) 17時07分
死刑制度の是非議論 米在住写真家 福岡事件テーマに講演 大牟田で19日(西日本新聞)
31年前に死刑執行された男性の遺族らが冤罪(えんざい)を訴え福岡高裁に再審請求している「福岡事件」をテーマに、死刑制度の是非を考える講演会「いのちの尊さを考える」が19日午後6時から、福岡県大牟田市不知火町1丁目のひまわりビル2階、ひまわりホールで開かれる。
再審運動を支援する熊本県玉名市の仏教寺院・生命山シュバイツァー寺の主催。ニューヨーク在住の日本人カメラマン、トシ・カザマさん(47)=東京都出身=が、米国の刑務所で10年間にわたって撮影を続けた中でのさまざまなエピソードを交えながら、死刑執行場所や死刑囚の表情などの作品を紹介。制度の現状などについて語る。
死刑制度に反対の立場を表明するカザマさんは「犯罪者を死刑にすることで、社会悪を根絶しようとしているが、それでは根本的な問題解決にはならない」と話す。
シュバイツァー寺代表役員の古川龍樹(りゅうじ)さん(46)は「命の尊さを考える機会にしてほしい」としている。入場料500円。高校生以下無料。生命山シュバイツァー寺=0968(72)3111。
=2006/08/12付 西日本新聞夕刊=
(西日本新聞) - 8月12日17時7分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060812-00000032-nnp-l40