2006年08月09日(水) 12時01分
AOL 大失態、膨大な検索クエリ記録漏洩(japan.internet.com)
AOL は7日、米国における膨大な検索クエリ記録漏洩について認めた。これは不正アクセスなどによるものではなく、AOL 自身の大きな失態だ。
同社の広報担当 Andrew Weinstein 氏は取材に対し、一般公開している調査研究コミュニティサイト『
AOLResearch 』(当記事執筆時点で閉鎖中) において、先月31日に問題のデータをアップロードしたと説明した。
Weinstein 氏によると、同社は6日夜になってその事実に気づき、即座にデータを削除したという。
「これは完全なミスであり、この件について狼狽と腹立たしさを感じている」と同氏は述べるとともに、次のように説明した。
「今回の行為は、研究者のコミュニティに対する新たな研究ツールの提供を目的としたもので、悪意はまったくなかった。しかし、十分なチェックを欠いていたのは明らかだ。チェックが行われていれば、直ちに食い止めることができだろう」
Weinstein 氏によると、漏洩したデータは会員約65万8000人が、今年3月から5月にかけ、米国において AOL のクライアントソフトウェアで行なった検索履歴で、同期間中の全検索数のうち、約0.3%に相当する分量という。
AOL は漏洩データについて、個人情報を直接含むものではないが、検索クエリ自体に個人を特定し得る情報が入っている可能性はあると説明している。
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(japan.internet.com) - 8月9日12時1分更新
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