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2006年08月08日(火) 11時09分

WSJ-グーグル、マイスペースに検索・広告サービス提供で独占契約ダウ・ジョーンズ

ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米インターネット検索大手のグーグル(Nasdaq:GOOG)は7日、世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)「マイスペース」を含む米ニューズ・コーポレーション(NYSE:NWS.A)が運営する複数のサイトに対し、検索技術と検索連動型広告を独占的に提供することで合意したと発表した。

この複数年の契約で、グーグルは「マイスペース」のほか、ニューズ傘下の「フォックス・インタラクティブ・メディア」が運営する複数のサイトに対し、検索機能を提供する。サービスを受けるサイトにはビデオゲームサイトの「IGNドットコム」も含まれる。サービス開始は年内になる見込み。グーグルはまた、検索広告ネットワーク「アドセンス」を通じ、これらのサイトにテキストやキーワードベースの検索連動型広告を独占的に提供する。

合意によると、グーグルは広告収入の分け合いで最低9億ドルをニューズに支払うことを保証する。支払期間は2007年1−3月期に開始し、2010年4−6月期まで続く。

ヤフーやマイクロソフト(Nasdaq:MSFT)などのネット大手の中で、どの企業が、全米で最も人気の高いサイトの1つである「マイスペース」に検索サービスを提供するかをめぐって、市場では数カ月にわたって憶測が飛び交っていたが、今回の契約でこれは終わりを迎えた。グーグルはヤフーに代わって、「マイスペース」に検索サービスを提供する役割を獲得した。

米調査会社コムスコア・メディア・メトリックスの調べによると、口こみを中心に急速に人気を伸ばしている「マイスペース」は、ヤフー(Nasdaq:YHOO)のサイトに次いで、全米2位にまでアクセス数を伸ばしている。登録者は約1億人。うち90%は米国での登録となっている。ニューズは「マイスペース」を2005年7月に買収した。

「グーグルとの提携は、デジタルメディア市場で強力な勢力になるためにニューズ・コーポレーションが進化を続けていることを強調するものだ」と、ピーター・チェルニン最高執行責任者(COO)はコメントした。

グーグルは、ヤフーやマイクロソフトのポータルサイト「MSN」の追撃をかわし、検索エンジン市場でのトップの座を守るため、豊富な手元現金を利用している。昨年12月には、米メディア大手タイム・ワーナー(NYSE:TWX)傘下のAOLとの間で、今回と似たような契約を結んでいる。

グーグルは昨年12月、AOLとの戦略的提携を拡大すると発表した。グーグルは10億ドルでAOLの株式を5%取得し、AOLは引き続きグーグルの検索技術を利用し、検索連動型広告による収入をグーグルと分割することで、両社は合意した。グーグルはその他にも、AOLがグーグルの広告ネットワークから広告を購入出来るよう、約3億ドルの与信をAOLに提供した。

(ダウ・ジョーンズ) - 8月8日11時9分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060808-00000016-dwj-biz