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関係者によると、神奈川県藤沢市に住む女性は7月上旬、藤沢税務署員を名乗る男から「税金の還付期限が切れる」と告げられた。女性が教えられたフリーダイヤルの番号に電話すると、別の男が「銀行のATMから還付金を受け取ってください」と指示。女性は指示通りに銀行に行き、携帯電話で男と連絡を取りながらATMを操作するうち、誤って自分の口座から数十万円を見知らぬ口座に振り込んでしまったという。
税務署はフリーダイヤルの電話を設置しておらず、税金の仕組みを悪用した詐欺グループの犯行とみられる。
被害にあったのは、ATMの操作に慣れていない60歳以上の高齢者が多い。同様な手口の詐欺事件は、今年に入って東京都や千葉県、埼玉県でも発生しており、未遂も含めると1都3県で100件以上あった。
国税庁によると、税金の還付名目で口座番号を聞き出したり、「税金の滞納がある」などと個人や会社名義の口座を指定して、振り込みを求めたりする詐欺が増えているという。東京国税局は「納税者に電話で問い合わせる場合は、提出した申告書を基に内容を納税者に確認している」として、不審な電話に応対しないよう注意を呼びかけている。
【2006/08/06 東京朝刊から】
(08/06 12:15)