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調べでは、「太陽」は92年以降、97年と00年をのぞき、プールの委託管理業務を落札し、「京明」に下請けに出した。
ふじみ野市が公開した00年から06年までの入札調書によると、「太陽」は7回、「京明」は6回入札に参加。今年6月の入札では2社を含む9社が参加し、「太陽」が1100万円で落札、落札率は99%だった。「京明」は9社中4番目に低い1128万円だった。
この入札に10年ほど前、参加したビル管理会社の元社員によると、「太陽」は参加業者から「親」と呼ばれていた。「太陽」の落札額からわずかに上乗せした金額を指示され、別の入札での協力を条件に協力したという。
また、昨年まで4年間、「京明」で監視員のアルバイトのまとめ役だった会社員(24)は、02年の業務を終えた打ち上げの席で同社員から「来年もプールを管理するので、みんな来てほしい」と頼まれたという。
受注調整の疑惑について、「京明」は「警察の聴取に全面協力している段階で個別の質問には応じかねる」とコメント。「太陽」の会長は答えなかった。
一方、00年に両社など10社が参加した入札で落札したビル管理会社(東京)は「開業前の点検時にさくのネジがなかったので、行政側に指摘して用意してもらってつけた」と話している。
県警の調べに、「京明」の社員は「6、7年前から針金を使っていた」と話しており、県警は01年以降、連続して同じ業者が運営していたことで、ずさんな安全管理が改善されなかった可能性もあるとみている。
入札で落選した業者が落札した業者の下請けに入ることについては、談合につながる恐れもあるとして、ふじみ野市は今年7月、入札の指名業者に対する通知で、これを禁じる項目を設定した。しかし、両社が参加した入札は6月で、さかのぼっての措置はなかったという。
http://www.asahi.com/national/update/0806/TKY200608050373.html