2006年08月03日(木) 23時12分

障害者情報のダウンロード者を特定、削除要請　富山（朝日新聞）

　富山県高岡市などの精神障害者約１５００人分の個人情報が、ファイル交換ソフト「Ｗｉｎｎｙ（ウィニー）」を介して、インターネット上に流出した問題で、このファイルをダウンロードした利用者が特定され、プロバイダーがファイル削除を求める文書を出していることがわかった。

　高岡市は、流出が判明した７月２６日、流出元となった情報処理会社「インテック」（富山市）に対し対策を指示。同社はネット関連会社に依頼して、問題のファイルを保存した利用者のパソコンのネット上の住所にあたるＩＰアドレスを調査した。その上で、そのＩＰアドレスを利用者に割り振っている複数のプロバイダーに対し、利用者に削除依頼を出すよう要請した。

　大手プロバイダー「ＤＩＯＮ」を運営するＫＤＤＩによると、インテックからの要請を受けて７月末に利用者に対し、「接続記録からお客様を特定し、本状をお送りした次第です。データ削除をお願い申し上げます」などとする文書を郵送したという。

　「ｈｉ—ｈｏ」を運営するパナソニックネットワークサービシズは「対応については検討中です」と話している。

　ＫＤＤＩでは、過去にも同様の削除依頼があったといい、社会的な影響の大きさなどを考慮して、利用者に要請文を送ったことがあるという。

http://www.asahi.com/national/update/0803/TKY200608030528.html