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終身雇用がとっくに崩れ、昇進、転職の条件として「TOEICの高得点」や「英検資格」などが当たり前のように英語や英会話能力が要求されている。
英会話学校は雨後の竹の子のごとく増え続け、大手スクールは、CMや広告に巨費を投じてアピール。その一方で、年会費を徴収したまま雲隠れする一部悪徳業者も後を絶たない。
こうした中、「実際に利用したことのあるユーザーの満足度はどうなのか。究極の口コミ情報を集計して徹底調査した初のデータ」として、オリコンが「CS(顧客満足度)ランキング」事業に本格参入。2日発表した調査資料のうち、「英会話スクールベスト10」の中身が興味深い。
ランキングは、20代以上の社会人で、3年以内の英会話学校利用者9001人(有効回答者数)を対象に「先生の質」「スタッフの対応」「学校、授業の雰囲気」「レッスン料(価格)」など7項目から独自の満足度ポイントを算定した。
ランキング(表参照)には、ベルリッツ、ECCやイーオン、ジオスといったおなじみの有名校が登場。しかし、トップの評価を得たのは、「7(セブン)アクト」という無名のスクールだった。
広告宣伝などは一切行っていないという“無店舗型”英会話学校で、ビジネスマンの間ではネットや口コミで、人気が広がっているという。
「7アクト」の社長、トーマス理恵さんは、まだ30代。満足度トップの喜びをこう語る。
「創業6年でまだまだだと思っていたので、本当にビックリしました。生徒さんの立場で試行錯誤してきた姿勢を評価してもらえたと思うと、すごくうれしいです」
同スクールは、生徒がカフェやレストランで講師と落ち合いレッスンを行うシステム。
教室を持たず宣伝も行わないなど、「余計なお金をかけないことで、生徒さんの負担を減らしている」(理恵さん)といい、会員になると1回3000円からレッスンが受けられるという。
さらに、「英会話はレッスンを受けるだけでは身に付かない」という自身の経験から、「何をやるべきかを決めて、自宅でも練習する。その“自主トレ”部分のカウンセリングに力を入れている」のがミソ。
NEC勤務、カナダ留学などを経て、理恵さんが、スクールを立ち上げたのは平成12年。以来、急成長を続け、現在は、東京、大阪、名古屋の3地域で展開。生徒数は約1万1000人、講師約2000を抱える。今回の満足度調査を裏付けるかのように、生徒の半分以上は口コミによる入学だ。
こうしたスクールが流行る背景について、オリコン広報担当の川上エリカさんは、「長らく就職氷河期といわれた女子大生が中心となり、英語力を身につけ、少しでも有利に、就職活動をしようとする人の目が肥えてきた。大手かどうか、といったことより、『本当に身につくか』を基準に学校を選びをしている」と分析している。
「7アクト」のホームページは、http://www.7act.com/。ランキングの詳細は、http://www.oricon.co.jp/news/へ。
【英会話学校ランキング】 (1)7アクト 73.53 (2)ブリティッシュ・カウンシル 73.30 (3)サイマル・アカデミー 72.83 (4)シェーン 72.06 (5)ベルリッツ 70.20 (6)日米英語学院 69.06 (7)Gaba 67.60 (8)ECC 67.12 (9)イーオン 67.10 (10)ジオス 66.82 (数字は顧客満足度のポイント。オリコン調べ)
ZAKZAK 2006/08/02