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2006年08月01日(火) 00時00分

ガソリン高値 夏直撃 ついに140円突破 東京新聞

 首都圏など販売激戦区のガソリンスタンドで、レギュラーガソリンの小売価格が一リットル当たり七月上旬に比べ五−十円程度上昇し百四十円を突破した店舗があることが三十一日、分かった。八月一日から大手石油会社がガソリンなどの卸価格を一リットル当たり四−十円程度引き上げる。そのため全国的にも百四十円を突破する店舗が続出しそうだ。

 中東情勢の緊迫化を受け原油価格が高騰しているためで、これから本番を迎える夏の行楽やお盆の帰省を直撃しそうだ。

 石油情報センターによると、レギュラーガソリンの全国平均価格は一九九〇年秋の湾岸危機時に百四十二円の高値を記録。今回は八月中にそれを超える勢いだ。

 都内では三十一日、目黒区の環状7号沿いのスタンドで、レギュラーガソリン一リットル百四十四円の看板が目立った。練馬区光が丘のスタンドは七月二十九日に百三十二円から百四十一円に引き上げた。店長は「周辺の店舗との競争で価格を抑えていたが、企業努力も限界」と語った。

 レギュラーガソリンの全国平均価格は七月二十四日現在は百三十七円だったが、既に長野県、島根県、大分県、鹿児島県で百四十円を超え、離島がある長崎県は百四十五円まで値上がりしている。

 石油会社は「原油高などコスト増を反映し採算を改善するためやむを得ない」(幹部)と理解を求めている。全国個人タクシー協会の海野良美専務理事は「交通機関として公共性があり我慢も必要だが、このまま価格が上昇すれば値上げを検討することになる」としている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20060801/mng_____kei_____002.shtml