2006年07月30日(日) 16時01分
アイフル被害対策全国会議:悪質取り立て、体験続々と 中京区で被害者集会 /京都(毎日新聞)
アイフル(下京区)が業務停止処分を受けるなど消費者金融に注目が集まる中、弁護士や司法書士で作る「アイフル被害対策全国会議」(代表・河野聡弁護士)が29日、中京区の京都商工会議所で全国集会を開催。同社から金を借り、悪質な取り立てを受けた人らが自らの体験を語った。【小川信】
◇「家を競売に」と脅す、認知症に乗じ契約
会議のメンバーや多重債務者ら約50人が参加した。同社から不動産担保ローンで数百万円の融資を受けた男性は、返済日までに支払いができず数日が過ぎると、男がきて「(家を)競売にかけてもいいんだぞ」などと脅されたという。結局、自己破産した男性は「借りる方が悪いと言うでしょう」と前置きした上で「(融資を受けた)当時、どの銀行へ行っても『今は土地や家では融資しない』と断られた。そんな人間が行く場所は、優しい笑顔で迎えてくれる羊の皮をかぶった狼だけだった」と、銀行の対応を批判した。
また、ある認知症の男性(故人)の息子は、父親と同社の間で工場と土地に根抵当権を設定されており、数百万円の金を貸りていたが全額返済したことを報告。「不動産を抵当に取っておけば父が死亡しても家族から金を回収できると考え、認知症に乗じて契約を結んだもので許されるものではない」と語った。
河野弁護士は「アイフルに刑事的処分を受けさせるように活動を進めていかなくては」と訴えた。
7月30日朝刊
(毎日新聞) - 7月30日16時1分更新
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