2006年07月28日(金) 22時01分
清涼飲料水からベンゼン=DHCに自主回収要請−厚労省(時事通信)
化粧品販売「ディーエイチシー」が販売した清涼飲料水「アロエベラ」から、水道水の基準値の7倍を超すベンゼンが検出され、厚生労働省は28日までに、同社に自主回収を要請した。同省は「ベンゼンは環境中に広く存在しており、直ちに健康に影響はないが、放置するのは好ましくない」としている。
今春以降、海外で保存料の「安息香酸」と、酸味料「アスコルビン酸」の双方を含む清涼飲料水からベンゼンが検出された。
2つの添加物が何らかの反応を起こし、ベンゼンが生成したとみられ、国内でも国立医薬品食品衛生研究所が5月以降、両方の添加物を含む清涼飲料水31製品について検査したところ、アロエベラからベンゼンを検出した。3検体の平均濃度は73.6ppbだった。
国内に食品中のベンゼンの基準値はないが、水道水については水道法が、飲料水では世界保健機関(WHO)が、それぞれ10ppb以下と定めている。
(時事通信) - 7月28日22時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060728-00000215-jij-soci