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判決によると、藤沢工場で排水管が雨水管に誤って接続されたことから、92〜00年、ダイオキシンを含む汚水が流出。工場近くの引地川水系から環境基準の8100倍のダイオキシン類が検出されたと環境庁(当時)などが発表し、これを新聞などが報道した。
その後、環境庁は「健康に影響が生じるおそれはないものと判断されるが、食用に供さないことが望ましい」などとする最終報告書をまとめた。
荏原製作所は「報道が誤解を与える内容で、一部の市場関係者も過度に反応した」などと主張。しかし判決は「報道の大多数は適切に行われており、市場関係者の仕入れ拒絶なども適切な判断だった」とした。
荏原製作所は02年5月、地元の10漁協などに対し、6300万円の補償金を支払ったが、原告側は、交渉過程が不透明だったなどとして提訴していた。
原告側の弁護士は「有害物質の排出のみで加害がないケースの風評被害で、一定の民事責任を認めた画期的な判決だ」としている。
荏原製作所広報室は「判決内容を確認して対応を検討したい」とコメントしている。
http://www.asahi.com/national/update/0727/TKY200607270717.html