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出品されていたのは「原田泰治『もやる舟屋』油彩F10号」と称する絵。絵の画像に添えられた説明には「氏の肉筆油彩。キャンバス面にサインあり。裏面の経歴書に自筆で京都 伊根 Taigiの署名あり。有名デパートの個展で購入したもの」とある。
落札日は23日。「オークションに作品が出ている。本物ですか」と、長野市の画商から問い合わせが20日に原田さんにあり、分かった。
この絵は、朝日新聞日曜版に「原田泰治の世界」を連載中の82年、京都府伊根町の舟屋を描いた「舟屋」の構図に酷似している。だが、原田さんの原画は「F10号」より小さく、アクリル絵の具で描かれている。また、原田さんはふだん「Taizi」の署名を使っている。原田さんは「油彩画は一切描かない」といい、原画を売らないことでも知られている。
原田さんは「この連載ではサインをしていないし、まったくの偽物。こんな絵がオークションにかけられるとは悪質きわまりない」と話す。
取材に対し、出品した東京の会社は「信頼している客からデパートの個展で購入した作品と言われ、転売を依頼された」と説明している。
http://www.asahi.com/national/update/0722/TKY200607220553.html